著 若松英輔 言葉の羅針盤を読みました。
この方の本は以前同じ道場仲間から紹介されて、少しづつ読んでいます。
今回も美しい表現の数々と、言葉の深さに感心させられて読了しました。
その中の一説に、「苦手な国語」というエッセイがありました。
著者は国語が大の苦手だったそうなんです!
これほどの表現力と抜群の例えで引き込まれる文章を書く著者が、学生時代の成績も国語は2だったそうです。そして近年では、自分の著作の一部が高校、大学の入試や予備校の予備試験に採用される様になったと。そしてその様な通知と共に問題が送られてくるのだが、時折当惑することがある、それは、執筆者でありながらほとんど答えることができない。自分の文章が問題になっても国語が苦手なのは筋金入りだろうと言っています。
驚きました。
沢山の素晴らしい本を世に出し、沢山の読者がいる著者が国語が苦手だったとは。
何を持って苦手というのだろう??と考えました。
実際に私も国語は大の苦手です。
中学からの成績はいつも2か1で、3が見れたら驚き、いや、ラッキーでした。
そして、今こうして書いている日記もめちゃくちゃ苦手で、時折自分の文才の無さに嫌気すら覚えます。それらは勿論パターンなのですが、それを持ってしても「苦手」というものを考え直さなければいけない。良い機会なので、私の持つ「苦手」について考察して見たいと思います。
私にとっての「苦手」のマイナスの意味づけは勿論国語、そんな苦手な文章を書くこと、自信のない物事、やったことない出来事、ホヤ貝、上げたらキリがなさそうなのでここら辺でやめておきます。
そして「苦手」のプラスの意味づけは、チャレンジ挑戦ができる、自分の殻を破れるかもしれない、打たれ強くなれるかも、成長ができるかもしれない、喜びが得られるかもしれない、苦手意識を持つ人の気持ちがわかる、などが上げられます。
そしてどちらにも含まれない意味づけが、ただ1つの体験、絶対ではない。絶対ではないんだな・・・
こんな風に考えて見ると、「苦手」というものも案外悪い事ばかりではないんだなと感心しました。
このプラスの意味づけを持って、この苦手な日記をコツコツと続けていこうと思います。
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