久しぶりに美術館に、生誕100年 國領經郎展 静寂なる砂の景 を見てきました。
素晴らしかったです。
若年から晩年までの作品には、その時々の良さが現れていました。
若年には試行錯誤しながらも新たな技法にチャレンジする作品が、そして動きや力強さも現れていてその一つ一つがやっぱり美しい。
晩年には静の作品が多く、歳を取るとやはり成熟さが増してくるようで、作品にも一層深みや深慮深さが備わってきている気がします。
私は晩年の作品が好きです。自然に対する思いや作者のおおらかさが伝わってきて引き込まれるものがありました。
そして目を引いたのが作者が夫人に送った手紙です。画家らしく絵葉書になっており、夫人に対する深い愛情を感じました。しかも沢山。
作品には夫人も出てくるのですが、作者と夫人の仲睦まじい光景を浮かべて、ほっこりした気分にな離ました。作者にはこういった何気ない優しさがあるお方なんだな〜と思いました。
ガラガラの美術館はゆっくりたっぷりと鑑賞出来て、有意義な時間を過ごせました。
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