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執筆者の写真: 渡邊 優渡邊 優

「心」 著 稲盛和夫を読みました。

このお方は(株)京セラの創業社長ありながら同社を一部上場まで育て上げ、その後KDDI、門外漢でありながらJALの経営再建を企業再生支援機構の要請により会長職の任を受け、わずか三年で再上場まで果たすというものすごい経営歴の持ち主です。

まずこのお方の本なのですが、非常に面白いです。

2日で読了してしまいました。

何が面白いかというと、私たちが日々語りかけや白黒ワークで選び変えている心の在りようを、仕事という日々の実践の場に置き換え、ご自身が実践してきた経験を生の声で伝えているからです。

それは小手先や技法ではなく、心持ちや向き合い方、気概として表れており、その生きる姿勢は大変参考になりものばかりです。

著者は言います。

「一滴の水ではびくともしない大きな岩であっても、果てしなく続けることで、やがては穴をもあけることができる」

「これからの判断基準は会社にとって正しいかどうかではなく、私にとって正しいかどうかではなく、人間として正しいかどうかだ。人間としての正しさとは『正直であれ』『人をだますな』『思いやりを大切に』といったきわめて単純な道徳あるいは論理です。」

どの言葉も勇気や力をもらえるものばかりであり、考えさせられる言葉です。


さらに著者は、宇宙と個人の在り方についても言及しています。

「宇宙の大原則は成長発展にあります。宇宙には一瞬たりとも停滞することなく、すべてのものを進化発展させてやまないエネルギーが満ち満ちている。そして宇宙にはもう1つ大きな働きがあって、それは『調和を保つというもの』です。なぜなら、単に成長発展するばかりでは、巨大になりすぎるものが出てきて、全体のバランスが取れなくなってしまうからです。あまりに拡大しすぎたものは、調和を保つという働きに沿って、崩壊の方向へと導かれる。それもまた宇宙の厳然たる法則なのです。

拡大と成長の末に訪れる破滅ーーそれを回避するためには、成長を重ねるにしたがって、〔調和〕することが大切になってくるのです。そのために必要なのが〔やさしい、思いやりの心〕すなわち、利他の精神なのです。

それを根っことして謙虚さを忘れず、調和することを忘れずに成長を続けるならば、必ず宇宙が応援してくれ、成功と発展を続けることができるのです。」

グッときました。真理は常に自分の中にある。そう言われてる気がします。

謙虚さ、調和することを忘れずに、今日も生きていこうと自身で反芻するのでした。


一度この方の下で働いてみたかった。そう思わせるお人柄、強さと優しさが溢れる内容の本でした。

もう少しこの方の世界に触れていたいと思い、同著者のベストセラー「生き方」を頼みました。

届くのが楽しみです。






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1 Comment


erunmasako
Sep 17, 2019

興味深い本ですね。私も読んでみたくなりました。

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