私は完璧さを求めていたのだと思う。
お金持ちになり、社長となり、人の上に立ち、称賛されることで自信を持てるようになり、不安や恐れを抱かず、誰に何と言われようと傷つくことのない強い完璧な自分へとなる。それが成長することなのだと思っていたのです。
しかし結果は全く違った。
お金を手にすればするほど失うことへの恐怖と不安が増し、上を望むほどに下に見られることへの恐怖が増し、おまけにプライドまで強くなった気もします。
黒パターンで手にするということはそういうことなのだと思いました。
安心や安らぎではなく、不安や恐れ。
自分の弱さを認識することなく進んだ結果、不安と恐れと弱さを手にしていたのです。
自分では強さだと信じてきたものが実は弱さだった。それが黒パターンなんです。
しかし、唯一手にしたものもあります。
それは経験です。間違った動機で手に入れたあらゆるものと経験。
それであれば、もう黒パターンを選ばなければいい。
それは完璧じゃなくてもいいということ。
完璧じゃない自分を許せることが、本当の意味で完璧に近づけるのかもしれない。
そんな気がします。
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