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  • 執筆者の写真渡邊 優

先日ピアノの調子が悪くて(アタック音という金属音がしない)ヤマハの方に来て頂いた時の出来事。


ピアノを分解し、センサーの調整をし終わった後ピアノを元に戻すときに、ガタンガタンすごい音がしてピアノを傷つけてしまったのです。そしてその方の言った一言が「塗装すれば大丈夫です」と謝る前に問題の火消しに走り、あれやこれや大丈夫と言って相手の保身が見えたとき、ムカムカしてえも言われぬ怒りが込み上げてきたのです。そうかぁ〜、保身ってムカつくんだな・・


本来最初に行うべきことは、火消しでも保身でもなく、素直に自分の過ちを認め、誠心誠意謝罪することです。それができず、必死に言い訳して保身に走る姿に怒りが湧いてきたのです。

そのことは相手にも伝えました。最初に行うべきことは自分の過ちを素直に認め、謝罪することいですと。本人も随分と反省していたのでそこはいいのですが、保身というものが少し分かった気がしました。


パターンは保身で自分が守られると思っていますが(傷つかないと)実はもっと問題を大きくしたり、何よりも責任を負えない生き方をしてしまうのではないかと思ったのです。


この場合の責任とは、問題と関わる勇気であったり、ペナルティーを引き受ける覚悟です。ペナルティーとは、もしかしたら上司に怒られるかも知れないし、何か始末書的な報告書を書くかも知れません。それにより仕事の評価が下がったり、査定に響くかも知れません。でもそれはいずれ、自分の成長に繋がるものです。その成長の芽を保身は摘んでしまうのだと思いました。


保身に走ってしまうと、人と関わることや責任から逃げてしまい、折角の成長のチャンスを逃してしまいます。それは実にもったいないことなのだと思いました。


保身に走らず堂々といられる自分になる。それには覚悟と勇気が必要です。

自分に当てはめながら学んだ出来事でした。

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