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執筆者の写真渡邊 優

最近Netflixで人気のドラマ「サンクチュアリ」を見ました。

お相撲のドラマなのですが、国技なのに、神事なのに、私全く相撲に興味がなく、今の今までまともに見たことはなかったのです。土俵は聖域だから女性は上がってはいけないなど、時代錯誤とも取れる差別に違和感を感じていました。ですがこのドラマを観て考えが変わりました。そんな時代錯誤は百も承知の上で、土俵には何があるのか、強さとは、しきたりとは、礼儀とは、相撲とは、そんな人間臭いドラマがそこにはありました。


主人公は元ヤンキーの荒くれ者力士、そのヤンキー力士がひとつの敗北を機に、真面目に稽古に取り組み出して、本物の相撲に目覚めていくという内容です。


本気に稽古に取り組み出した力士に、冷やかすもの、舐めてかかってくるもの、バカにするもの、色んな人がいるのですが、そんな周りの評価など気にもせず、無心に強さを求めて稽古に励みます。

すると、一人、二人と、一緒に稽古に励むものが出てきます。そして最後には自分を馬鹿にし、冷やかしていた先輩力士までもが一緒に稽古に参加し始めるのです。本人はただ前を向いて無心に励んでいたことが、周りに良き影響を与え始めたのです。きっと本人は影響を与えようと思って頑張っていたのではありません。ただ強くなりたいという意志が、自然と周りに影響を与えていたのです。


本当の強さとはこういうことだと思いました。

良い影響も悪い影響も、自分の意識次第で他人に与え、そして与えられます。

全て自分の在り方次第でこの力士のように現実が大きく変わるのです。


自分の弱さに勝つこと、すなわちそれは、黒パターンの誘惑に負けないこと。

そんな私の課題とダブって見えた、初めてのお相撲ドラマでした。

相撲を見る目が変わりました。

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