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  • 執筆者の写真: 渡邊 優
    渡邊 優
  • 2019年9月24日
  • 読了時間: 2分

ケン・ウィルバー著、インテグラル理論を読みました。

まず、ケン・ウィルバーの知性に圧倒されました。

この本は論理的で非常に難しかったので、自身の理解と整理の為にも、ここに記しておきます。

特に印象に残った部分については、「スパイラルダイナミクス」という螺旋状の意識の各段階を、色彩(ミームと)で表現しており、

第1層:ベージュ→パープル→レッド→ブルー→オレンジ→グリーン

第2層:イエロー→ターコイズ


特に著者が注意を促しているのがグリーンのミームで、グリーンはグリーン以前の段階の批判者であっただけでなく、グリーン以後の全ての段階に対しても批判の矛先を向け、「お前はお前、俺は俺なのだと」主観主義の見方を強く持ち、ナルシズムに陥りやすいと警笛をならしています。


私はここまで読んで、自身にも心当たりがあり胸が少し痛くなりました。

しかしこれは、次の段階に飛躍するための必要な過程なのだとも思います。


また発達過程を入れ子状と表現し、それはちょうど、原子、分子、有機体といったように、後に現れる段階が、先行する段階を自らの中に組み込みながらも、同時に、そこに何らかの新たな能力を付け加え、それまでの段階を超えて含むと説明しています。

具体的に発達とは、「自己中心性の減少である」と説明し、それは自己愛の減少と意識の拡大という2つの内面的出来事が起こり、それまで意識されなかった様々な人、様々な物事を考慮に入れて、それらを気遣えるようになり、更なる寛容さをもって全てを抱擁できるようになると説明しています。


今人類は人類史始まって以来の高いミームまできており、それゆえに責任があると著者は言います。

内面の発達が外面の発達に追いつかなければならず、螺旋全体の健全さを維持し、向上させることだと。

そして、全ての人が、何らかの真実のかけらを持っているのだと。


私はこのような精神世界の大きな地図を読んで、自分が今いる場所と、まだ見ぬ先を理解するということは非常に大事なことのように思いました。

それは、人の持つ本質が、最終的に何を求め進むのか、それを指し示してくれているようにも思います。

途中難しいところがありながらも何とか読了でき、高いミームから説明して下さったことに感謝です。

ありがとうございました。






 
 
 

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