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執筆者の写真渡邊 優

日本人のルーツ。

はるか太古の我々人類の祖先であるホモサピエンスは、約20万年前にアフリカで誕生したと言われています。なぜアフリカで誕生したのかはまだはっきりと解明されていませんが、アフリカで誕生したということ自体は、現代の放射性年代測定法でかなり正確にわかってきているようです。


この放射性年代測定法ですが、自然界(空気中)にある炭素14(放射性物質)を人間や動物が取り込み、化石となった骨の炭素14の残存量を調べ、炭素14という放射性物質の半減期が5730年という特性を使い、何十万年前の化石かと特定する測定法とのことで、かなり正確に恐竜などもわかるとのことです。


そしてアフリカで誕生したホモサピエンスの一部のグループは移動を始め、アラビア半島に向かい、そこから二手に別れてインドから東南アジアに渡っていったグループと、もう一つはヨーロッパに渡って行ったグループに分かれました。


東南アジアに渡ったグループはやがて北へとどんどん進み、当時、中国大陸と日本は地続きでしたから、そこから日本に入ってくる人たちがいました。あるいはさらに北に進んで、シベリアやアラスカに渡った人たちもいたようです。

つまり、人類は全てアフリカで生まれ、そこから中東に行き、さらに二つのルートに分かれて世界中に広がっていったということになります。


更には、私たちの先祖が中近東あたりでネアンデルタール人と暮らしていたことがわかっています。その証拠の一つに、私たち日本人のDNAには、ホモサピエンスの他に、ネアンデルタール人のDNAが入っていることです。また、アフリカ人にはネアンデルタール人のDNAは入っていません。

そのことからも、私たちの先祖はアフリカから出発し、長い年月を経て、アイヌ、朝鮮、中国、琉球と、様々な人種の混血から成り立っているのです。


こうして見たときに、肌の色の違いや、生まれた場所だけで人を判断するのは、早計なことだと考えさせられました。

私たち人類の元は同じで、もっともっと助け合って生きていかなければいけない、そう痛感させられる内容でした。


科学の発展により、人類について色々なことがわかってきており、とてもわかりやすい良い内容で興味深かったです。





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