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  • 執筆者の写真: 渡邊 優
    渡邊 優
  • 2019年12月5日
  • 読了時間: 3分

著池上彰、おとなの教養・私たちはどこから来てどこへいくのか?を拝読しました。

宇宙の始まり(ビックバン)から、人類の始まり、社会形成から、宗教が人々からどの様に生まれて育ち、日本という国家が生まれて日本人としての認識が育まれるまでを一気に駆け抜けた内容でした。


科学と物理と歴史に基づいた内容は非常に面白く説得力があり、興味を惹かれます。

その中でも特に面白いと感じた宇宙の始まりと人類の始まりについては、この星に生まれ、この日本で育った身としては是非とも知っておいて損はない内容でしたので少し紹介します。


一昔前ヒッグス粒子が発見されたとニュースで騒がれていましたが、この発見が実は、長らく仮説でしかなかったビッグバンを立証する手掛かりになったのです。

1929年、ハッブル望遠鏡の名前で有名な天文学者のハッブル博士は巨大な望遠鏡を使って、宇宙が膨張していることを発見しました。そして1940年代、アメリカの物理学者のガモフは、時間を巻き戻していくと、宇宙はある1点に集まるのではないかと考えました。

その1点から大膨張が起こって宇宙が生まれ、ずっと広がっているのだろうと予測したのです。

しかし無に等しい状態からでは膨張は生まれず、元々の粒子は質量を帯びません。

その粒子に何らかの質量、重さを与える何かがなければいけない。きっとそういうものがあるに違いないと仮説を立てた人が、1960年代の物理学者ピーター・ヒッグスです。

しかしヒッグスは自分でヒッグス粒子を見つけたわけではありません。宇宙の理論を考えるとそういう粒子がなければおかしいと予測しただけです。

そしてようやく2012年、ヒッグス粒子が発見され、2013年にノーベル物理学賞を受賞する運びとなったのです。

この発見により、粒子から原子が生まれ、1番軽い水素とヘリウムが生まれ、この2つが核融合を起こし星の元となるあらゆる元素が生まれたとの説明が、宇宙誕生の有力説とされているものです。


このヒッグス粒子の発見が、「私たちがどこからきたのか?」を宇宙スケールで説明できる様になったのです。


私たちは宇宙からきて、そして宇宙に帰っていくのだな・・・そんなことを思わせる内容でした。

また科学も、私たちが道場で学んでいる内容も、行き着く先は一緒なのかもしれない。

そんなことも考えました。

次回は日本人のルーツを紹介したいと思います。

この内容も非常に面白く、人種差別が馬鹿らしく思えてきます。


尚、私ごとではありますが、明日より兄の仕事を手伝う運びとなりました。

年末までの予定ではありますが、場所が青梅ということもあり、往復に5時間ほどかかるためブログの更新が不定期となります。

何卒ご理解くださいませ。


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