渡邊 優

2021年6月14日

散歩と読書と哲学

最近天気の良い日は海沿いの遊歩道を散歩して、公園の木陰で読書をしています。

そして最近ハマっている、世界は贈与で出来ている。著・近内悠太の哲学書の中で、哲学についてこんな一文がありました。

「哲学は結局のところ何をしているのか」という問いに、「哲学の生業は概念作りだ」と答えています。では、哲学は何のために概念を作るのか。答えは「人類の幸福な生存のため」です。

私は以前哲学というものは、何か高尚で、限られた頭のいい人だけが考え、作っていくものだと思っていました。自分には縁もゆかりもないものだと。

しかし、意味づけのワークという自分の哲学作りをしていくと「生きる」ということが楽で深刻ではないものに変わっていきます。

それは、一歩前に自分を進める時もあれば、休んでもいい、というような自分に対する安息を選べる時もあります。言うなれば、自分の幸せと成長のための概念作りでもあります。そしてそこには固執はなく、何よりも内なるバランスがよくなる。だから、楽になっていくのだと思います。

パターンに飲まれ、物事に固執している時、風の心地良さや鳥のさえずりに耳が届かなくなる時があります。そんな時、我に帰らせてくれるのが自分の哲学です。

今の自分の意味づけ。意識的に自分で作っていく、というところに、進化が生まれるのだと思いました。